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お金の使い道|4人家族の手取りから、何%を貯金にまわせるのか

散らかったリビングで、空の財布を手に涙を流すmachiとmochiのイラスト 資産形成・NISA

こんちゃー!一級建築士のmachiです🎵

「うちって使いすぎ?それとも普通?」

家計を見直したいとき、まず気になるのが世の中の平均です。今回は総務省の家計調査(2025年)から、40代・子どもあり世帯のお金の使い道をまとめました。

先に言っておきます。この記事では「平均」をそのまま目標にしないでくださいとお伝えします。理由は途中で数字を出して説明します。

そしてわが家の実額も全部公開します。手取り40万円の家計です。

40代の世帯は、月いくら使っているのか

結論から言います。月353,622円です。

総務省の家計調査2025年の数字で、対象は世帯主が40代の二人以上勤労者世帯。平均世帯人員は3.74人なので、ほぼ4人家族と考えて差し支えありません。

項目金額
可処分所得(手取り)578,733円
消費支出353,622円
残り(黒字)225,111円

ただし、この消費支出353,622円に住宅ローンの返済はほとんど入っていません。ここが最初の注意点です。詳しくは後半で説明します。

費目別の内訳(2025年)

10費目に分けると、こうなります。

費目金額消費支出に対して
食料101,022円28.6%
交通・通信52,345円14.8%
その他の消費支出52,292円14.8%
教養娯楽37,662円10.6%
教育26,849円7.6%
光熱・水道24,058円6.8%
住居18,841円5.3%
被服及び履物13,989円4.0%
家具・家事用品13,763円3.9%
保健医療12,803円3.6%
合計353,622円100%

10費目の合計が消費支出とぴったり一致します。検算済みです。

いちばん大きいのが食料で101,022円。消費支出に対して28.6%です。これがいわゆるエンゲル係数にあたります。

次に大きいのが交通・通信とその他の消費支出で、どちらも5万円台。教育費が26,849円というのも40代らしい数字です。20代の世帯では3,074円しかありません。

この「平均」には、落とし穴があります

ここまでの数字を見て「うちより多い」と感じた方が多いのではないでしょうか。

その感覚は正しいです。理由が3つあります。

① 平均値であって、中央値ではありません

家計調査は中央値を公表していません。578,733円は平均値です。

収入の分布は上に広がっているので、平均は真ん中より高く出ます。どれくらい高いかは、厚生労働省の国民生活基礎調査(2025年調査)に出ています。

項目金額
全世帯の平均所得575万2千円
全世帯の所得の中央値451万円
平均所得を下回る世帯の割合61.5%

平均を下回る世帯が61.5%。平均はもともと、6割の世帯にとって高すぎる数字なのです。

② 勤労者世帯だけを対象にしています

年金生活の無職世帯や自営業世帯は含まれません。働いて給料をもらっている世帯だけの数字です。

③ 共働きが前提の数字です

この集計の平均有業人員は1.81人です。つまり夫婦のどちらも働いている世帯が多く含まれます。

手取り578,733円を単身の稼ぎ手で達成するには、年収950万円前後が必要です。

だから「40代の平均」を自分の目標にすると、たいていの人は届きません。平均は現状を知るための物差しで、目標ではありません。

手取りを100%にして組み替えます

ここからが本題です。

さきほどの費目別は「使ったお金」を100%とした割合でした。でも家計を考えるときに知りたいのは手取りのうち何%かですよね。

分母を手取りに変えると、こうなります。

費目手取りに対して
食料17.5%
交通・通信9.0%
その他の消費支出9.0%
教養娯楽6.5%
教育4.6%
光熱・水道4.2%
住居3.3%
被服及び履物2.4%
家具・家事用品2.4%
保健医療2.2%
使った分 計61.1%
残り38.9%

足すとちょうど100%になります。手取りの61.1%を使って、38.9%が残っているという形です。

この形にすると、自分の家計をそのまま当てはめられます。

「残り38.9%」は、貯金できる額ではありません

ひとつだけ補足します。

家計調査では、住宅ローンの返済が「住居費」ではなくこの残りのほうに入っています。40代は持家の世帯が多いので、残りの中からローンを払っているわけです。

だから数字だけ見ると、貯蓄率が高く見えます。38.9%をそのまま目標にしないでください。

ご自身で計算するときは、家賃でもローン返済でも、実際に払っている額を自分で引いてください。それが本当の残りです。

年収別の実額に直します

割合だけではピンと来ないので、年収別の金額に直します。手取りを先に計算しました。

年収手取り(年)手取り(月)
500万円396万1,202円330,100円
700万円536万8,035円447,336円
900万円667万6,310円556,359円

会社員・40歳以上・東京都・配偶者に収入なし・子ども2人(ともに16歳未満)・賞与なしで計算しています。家族構成や自治体で変わるので目安です。

この手取りに、さきほどの割合を当てるとこうなります。

費目手取り比年収500万円年収900万円
食料17.5%57,621円97,116円
交通・通信9.0%29,856円50,321円
その他の消費支出9.0%29,826円50,270円
教養娯楽6.5%21,481円36,205円
教育4.6%15,314円25,811円
光熱・水道4.2%13,722円23,127円
住居3.3%10,746円18,112円
被服及び履物2.4%7,979円13,448円
家具・家事用品2.4%7,850円13,230円
保健医療2.2%7,302円12,308円
使った分 計61.1%201,701円339,952円
残り38.9%128,398円216,406円

同じ17.5%でも、年収500万円なら食費は57,621円。家計調査の平均は101,022円です。4.3万円違います。

割合だけを見ていると、ここが見えません。

まちもち家の実額を公開します

平均の話ばかりしても遠いので、わが家の数字を出します。手取りは月40万円です。決算報告で毎月公開しています。

2026年9月の実額です。

費目金額手取りに対して
食費149,381円37.3%
家賃63,003円15.8%
雑費(日用品など)35,320円8.8%
習い事(水泳)20,680円5.2%
水道代18,406円4.6%
駐車場代14,700円3.7%
通信・サブスク11,466円2.9%
習い事(その他)10,000円2.5%
電気代9,590円2.4%
ガス代6,292円1.6%
自動車関連1,375円0.3%
支出合計340,213円85.1%
黒字59,787円14.9%

正直に言うと、食費が37.3%です。家計調査の平均は17.5%なので2.1倍あります。理由ははっきりしていて、私も子どももめちゃくちゃ食べます。ここは削る気がありません。

代わりに住居費を抑えています。家賃と駐車場で15.8%。築35年・駅から徒歩18分の賃貸です。削る場所と、削らない場所を決めているという感覚です。

毎月きれいに貯まっているわけではありません

直近3か月を並べます。

月収支手取りに対して
7月45,374円の赤字マイナス11.3%
8月70,069円の黒字17.5%
9月59,787円の黒字14.9%

7月は水道代が2か月分まとまって赤字でした。3か月の平均は7.0%です。

月ごとの達成率を気にすると続きません。年単位で見るほうが現実的です。

自分の家計で計算する手順

平均と比べるより、自分の数字を出すほうが役に立ちます。手順は3つです。

  • 手取りを確定する。給与明細の差引支給額。ボーナスは別に数える
  • 固定費を引く。家賃またはローン返済、駐車場、光熱水道、通信、保険、習い事。ここは毎月ほぼ同じ額です
  • 残りから逆算する。残りのうち、いくらを先に取り分けるか決める

このとき住居費が手取りの何%かを必ず確認してください。ここが20%台に収まっているかどうかで、残りの自由度がまったく変わります。

目標は手取りの15%

年代別に「◯%」と言い切る記事をよく見ますが、私はそれができないと思っています。子どもがいるかどうか、何歳か。それだけで前提が変わりすぎます。

そのうえで目標の数字を出すなら、15%です。根拠は実績との距離です。

年代二人以上世帯単身世帯
20歳代14%18%
30歳代14%17%
40歳代12%14%
50歳代12%14%

金融経済教育推進機構(旧・金融広報中央委員会)の調査による、年間手取り収入からの貯蓄割合です。40代の二人以上世帯で12%。

30%を目標に掲げても、12%の人には遠すぎます。15%なら「あと3ポイント」です。手取り40万円なら月6万円、年72万円。20年で元本1,440万円になります。

わが家も毎月15%を達成しているわけではありません。それでも年で見れば寄っていきます。

節約だけでは、限界があります

最後にひとつ、書いておきたいことがあります。

ここまで支出の話をしてきましたが、削れる金額には上限があります。食費を2万円減らしても、年24万円です。

わが家が8年で資産を伸ばせた理由は、支出を抑えたことだけではありません。収入を増やした側が効いています。

私は20代で一級建築士を取りました。資格手当が月3万円つき、それを16年受け取っています。累計で576万円です。

転職、副業、資格。どれでも構いませんが、稼ぐ側を動かさないまま節約だけで戦うと、どこかで止まります。努力しなければ資産は増えないと考えています。

まとめ

  • 40代の二人以上勤労者世帯の消費支出は月353,622円(家計調査2025年、平均世帯人員3.74人)
  • いちばん大きいのは食料101,022円。消費支出の28.6%
  • ただし家計調査の手取り578,733円は平均値。中央値は非公表で、全世帯では平均を下回る世帯が61.5%
  • 有業人員1.81人の共働き前提。単身の稼ぎ手なら年収950万円前後に相当する
  • 手取りを100%にすると、使った分61.1%/残り38.9%
  • 住居費3.3%に住宅ローンは含まれない。ローン元本6.9%を足して10.2%
  • 残り38.9%から6.9%が返済に消えるので、実際にまわせるのは32.0%
  • まちもち家は手取り40万円。9月の黒字は59,787円で14.9%。食費は37.3%で平均の2.1倍
  • 目標は手取りの15%。実績12%からの距離で決めた数字
  • 削るだけでなく、稼ぐ側も動かす

平均は、自分の位置を知るための物差しです。目標にする数字ではありません。自分の手取りで計算してみてください。

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※本記事は情報提供を目的としたものです。試算は記載の前提にもとづく概算です。


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