こんちゃー!まちもちチャンネルのmachiです🎵
マイホームのメンテナンス費用シリーズ、前回の屋根編に続いて今回は「外壁編」です。
外壁は屋根と並ぶ2大メンテナンス費用。しかも面積は屋根より大きいので、1回あたりの工事費はむしろ外壁のほうが高くなりがちです。今回も外壁材の種類ごとに、いつ・何に・いくらかかるのかを一級建築士machiがまるっと解説していきます!
まず前提:外壁メンテも「足場代」とセット、そして「シーリング」がある
屋根編でもお伝えしたとおり、外壁工事にも足場代15〜25万円が毎回ついてきます。そして外壁にはもうひとつ、忘れてはいけない登場人物が——シーリング(コーキング)です。
サイディングの板と板のつなぎ目やサッシまわりを埋めているゴム状の目地材で、紫外線で10年前後で硬くなり、ひび割れて防水が切れます。外壁本体がまだ元気でも、シーリングが切れるとそこから雨水が入るので、外壁メンテの主役級なんです。
- 一般的な2階建て・延床30坪前後(外壁面積150〜170㎡)を想定
- 金額は足場代込みのおおよその相場。地域・形状・劣化状況・塗料グレードで変わります
- 「30年トータル」は新築から30年間でかかるメンテナンス費用の目安です
外壁の種類別・メンテナンス費用を全部見せます
① 窯業系サイディング
セメントと繊維を板状に成形した外壁材で、いま日本の新築の約8割を占める圧倒的シェアNo.1。デザインが豊富で初期費用も手頃ですが、メンテナンスは「塗装+シーリング」の2本立てです。
| メンテナンス内容 | 時期の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 10〜15年ごと | 60〜100万円 |
| シーリング打ち替え | 10〜15年ごと | 15〜30万円(塗装と同時施工) |
| 張り替え・カバー工法 | 30〜40年 | 150〜250万円 |
30年トータルの目安:約150〜250万円(塗装+シーリング2回分)
屋根編のグラッサシリーズと同じく、外壁にも高耐久グレードがあります。代表格はニチハの「プラチナコート30」(変色・褪色30年保証)やKMEWの「光セラ」(セラミックコート+光触媒で色あせ・汚れに強い)。一般品が10〜15年で塗り替えなのに対し、塗り替えサイクルを大幅に伸ばせるので、30年間の塗装回数を1〜2回分減らせる計算です(30年トータルの目安は約60〜150万円)。
ただし注意点がひとつ。外壁本体が長持ちしても、シーリングの寿命は別です。高耐久サイディングを選ぶなら、シーリングも高耐久タイプ(プラチナシールなど)とセットにしないと「壁はキレイなのに目地のためだけに足場を組む」というもったいない事態になります。見積もりでは必ずセットで確認を!
② ガルバリウム鋼板(金属サイディング)
屋根編で第1位だったガルバリウム、外壁でも優等生です。軽くてサビに強く、シーリングの使用量も少ない工法が多いのが特徴。
| メンテナンス内容 | 時期の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 点検・部分補修 | 10〜15年ごと | 数万〜20万円 |
| 外壁塗装 | 15〜20年 | 60〜100万円 |
| 張り替え | 30〜40年 | (30年内なら不要なことも) |
30年トータルの目安:約70〜120万円
注意点は屋根と同じで、キズからのサビと海沿いの塩害。それから薄い金属なので、ぶつけるとへこみができやすいこと。自転車やボールが当たる場所には気を使います。
③ モルタル(塗り壁)
職人が現場で塗り上げる外壁で、築20年以上の家に多く、最近もデザイン住宅で人気が再燃しています。継ぎ目がなく意匠の自由度が高いのが最大の魅力ですが、ひび割れ(クラック)が宿命です。
| メンテナンス内容 | 時期の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| クラック補修 | 発生の都度 | 数万〜20万円 |
| 外壁塗装(下地補修込み) | 10年前後ごと | 70〜110万円 |
30年トータルの目安:一般的な施工で約180〜280万円、しっかりした施工なら約50〜180万円
モルタル自体は頑丈ですが、乾燥収縮や地震で細かいひびが入ることがあります。髪の毛ほどのヘアクラックは慌てなくてOK。ただし幅0.3mmを超えるひびは雨水の侵入ルートになるので補修が必要——このあたりの見極めは専門家に見てもらうのが安心です。
実はモルタルのメンテ費は、どう作られたかで高くも低くもなります。下地の網ラス(ラス網)を適切に施工し、ファイバーネットを伏せ込んでクラックを抑える工法なら、ひび割れは大幅に減らせるんです。
しかもモルタルはサイディングと違って目地のシーリング箇所がほとんどないのが強み。シーリングの打ち替え費用がかからないぶん、しっかり施工されたモルタル外壁は長持ちし、トータルのメンテ費はぐっと抑えられます(machiの感覚では30年で約50〜180万円のイメージ)。逆に下地で手を抜かれるとクラックだらけになる——つまり施工品質への依存がいちばん大きい外壁材。設計者・施工者選びが何より重要です。
④ タイル
焼き物のタイルを張った外壁。タイルそのものは塗装不要・色あせほぼなしという、屋根で言う陶器瓦ポジションの最強素材です。ただし「タイル以外の部分」にメンテナンスが残ります。
そしてタイル外壁は、目地(シーリング)の施工方式でメンテ費が大きく変わります。方式は大きく3つに分かれます。
- 一般シーリング方式:パネルの継ぎ目やサッシまわりに一般的なシーリングが露出するタイプ。10〜15年ごとに打ち替えが必要で、タイル外壁はシーリングの総延長が長いぶん1回あたりの費用も大きめ
- 高耐久シーリング方式:目地は露出するものの、耐用約30年の高耐久シーリングを使うタイプ。30年間は打ち替え実質不要(ただし日当たりの強い面は早めに傷むこともあるので点検は必要)
- 乾式ガスケット方式:目地がほとんど露出しない構法で、「打ち替え」という概念がほぼないタイプ。建物形状によって一部露出する箇所だけ点検・部分対応すればOK
同じ「タイル外壁」でも、どの方式かで30年のメンテ費はまるで別物。検討中の会社がどの方式なのか、必ず確認してください。
| メンテナンス内容 | 時期の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| シーリング打ち替え(一般シーリング方式) | 10〜15年ごと | 40〜100万円 |
| 目地の点検・部分対応(高耐久シーリング・ガスケット方式) | 点検時に部分対応 | 数万〜30万円 |
| 浮き・剥離の点検+部分補修 | 10年ごと | 数万〜30万円 |
30年トータルの目安:一般シーリング方式で約100〜200万円、高耐久シーリング・ガスケット方式なら約30〜100万円
弱点は初期費用が最高クラスなことと、下地から浮いたタイルの剥落リスク。定期的な打診点検は欠かせません。それでも「塗り替え」という概念から解放されるのは大きくて、長く住むほど元が取れる外壁です。
【一覧表】30年間でかかる外壁メンテ費用を比較
| 外壁材 | 初期費用 | 主なメンテ | 30年トータル目安 |
|---|---|---|---|
| 窯業系サイディング(一般品) | 安い | 塗装+シーリング2回 | 約150〜250万円 |
| 窯業系サイディング(高耐久品) | やや安い | シーリング中心+塗装0〜1回 | 約60〜150万円 |
| ガルバリウム鋼板 | 中くらい | 塗装1回+部分補修 | 約70〜120万円 |
| モルタル | 中〜高い | 塗装+クラック補修(工法次第で減) | 一般的な施工:約180〜280万円 しっかりした施工:約50〜180万円 |
| タイル | 高い | 目地・シーリング補修 | 一般シーリング方式:約100〜200万円 高耐久シーリング・ガスケット方式:約30〜100万円 |
【建築士の本音】machiおすすめ外壁材ランキング
屋根編に続き、住宅設計をしてきたmachiの独断と偏見で、外壁材のおすすめランキングも発表します!
- 軽くて建物の耐震面で有利、メンテ回数も少ない——屋根に続き外壁でも総合点トップ
- シーリングの使用量が少ない工法が多く、目地メンテの負担も軽い
- シャープな外観が好みなら文句なし。木板張りとの組み合わせもmachiの好物です
- 圧倒的なデザインバリエーションはそのままに、塗り替えサイクルを大幅延長できる現実解
- 変色・褪色30年保証つきの製品なら、30年間の塗装回数を1〜2回減らせる
- シーリングも高耐久タイプとセットで。見積書の製品名・シーリング仕様まで必ずチェック
- 素材の耐久性は外壁界の陶器瓦。塗り替え不要で高級感も別格
- 初期費用の高さがネックだが、長く住むほど逆転する。目地の施工方式(一般シーリングか、高耐久シーリング・ガスケットか)で30年コストは大差なので、方式まで必ず確認を
- 剥落リスクがあるので、定期的な打診点検だけは必ず計画に入れること
モルタルは番外——ですが、条件付きで化けます。網ラスとファイバーネットをしっかり使った施工なら、シーリング箇所が少ないモルタルはむしろ長持ちする外壁。意匠性は正直いちばん好きなので、「腕の確かな設計者・施工者に出会えるなら大本命」というのがmachiの正直な評価です。
外壁メンテ費用を賢く抑える3つのコツ
- ①屋根とセットでやる:足場代15〜25万円を1回にまとめる、屋根編でも紹介した最強の節約術。外壁と屋根のメンテ周期を揃える計画を新築時から立てておく
- ②シーリングは塗装と必ず同時に:別々にやると足場代がもう1回。「塗装+打ち替えセット」で見積もるのが鉄則
- ③塗料は「単価×周期」で選ぶ:安い塗料は寿命も短く、回数が増えて逆に高くつく。シリコン以上、できればフッ素・無機系まで視野に入れて、1年あたりのコストで比較する
- 「外壁にひびが入ってますよ」「今なら足場代無料」「モニター価格で半額」——屋根と同じく外壁も点検商法の定番ターゲットです
- 大幅値引きは最初の提示額が盛られているだけのことがほとんど。適正価格は相見積もりでしか分かりません
- セルフチェックも有効:外壁を手でこすって白い粉がつく(チョーキング)、シーリングのひび・剥離、幅0.3mm超のクラック——このあたりが出てきたら、慌てず複数社に相談を
まとめ
- 外壁は屋根と並ぶ2大メンテナンス費用。塗装だけでなく「シーリング」も主役級で、雨漏りの原因はむしろこっちが多い
- 30年トータルのメンテ費用は、窯業系サイディング約150〜250万円、ガルバリウム約70〜120万円、モルタル約180〜280万円(しっかりした施工なら約50〜180万円)、タイル約100〜200万円(高耐久シーリング・ガスケット方式なら約30〜100万円)
- モルタルは網ラス+ファイバーネットでクラックを抑えた施工なら、シーリング箇所が少ないぶん長持ち。施工品質がメンテ費を左右する
- 屋根と同じく初期費用が安い外壁ほど後からお金がかかる。ライフサイクルコストで選ぶ
- 窯業系でもプラチナコート30や光セラのような高耐久品なら塗り替え回数を減らせる。ただしシーリングも高耐久タイプとセットで
- machiのおすすめは🥇ガルバリウム鋼板 🥈高耐久窯業系サイディング 🥉タイル
- 節約のカギは①屋根と足場を共有 ②シーリングは塗装と同時 ③塗料は「単価×周期」の1年あたりコストで選ぶの3つ
あわせて読みたい:屋根のメンテナンス費用まとめ(屋根編)/家を建てるときにかかる費用の全項目まとめ
※本記事の金額は一般的な戸建て住宅を想定した概算の相場です。実際の費用は外壁の面積・形状・劣化状況・塗料グレード・地域によって大きく変わります。工事の際は必ず複数社から見積もりを取り、内容を比較したうえでご判断ください。
🏠 間取り・住宅プランのご相談はmachi(一級建築士)へ
「この物件の間取り、どう思う?」「賃貸と持ち家、うちの場合はどっちが得?」「注文住宅の打ち合わせで不安がある」——
そんな相談を一級建築士の目線でサポートします。
それではまた!machiでした🎵


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