【一級建築士が全部書く】家づくりのお金 完全ガイド|建てる前から30年後まで

こんちゃー!まちもちチャンネルのmachiです🎵

このページは、当ブログの家づくりのお金に関する記事14本を1本の道筋にまとめた総合ガイドです。

私は一級建築士として住宅設計を仕事にしていますが、打ち合わせの現場で一番よく聞くのが「その話、契約前に知りたかった」という言葉です。家づくりのお金の話は、必要なタイミングで必要な情報に出会えないことがあまりに多い。

だからこのページでは、「買うかどうか」の入口から、建てて30年後の修繕費までを順番に並べました。今のご自身の段階から読み進めてください。

📖 このガイドの構成
  • STEP 0:そもそも家は「買う」べきか
  • STEP 1:建てるのにいくらかかるのか
  • STEP 2:どこに頼むかを決める
  • STEP 3:いくら、どう借りるか
  • STEP 4:建てた「後」にかかるお金
  • STEP 5:資産価値を落とさない家にする

家づくりのお金は「2階建て」で考える

mochi
家のお金って、結局「いくら用意すればいいの?」って話だよね。建物の価格を見て予算を考えればいいのかな?
machi
そこが最大の落とし穴なんだ。家のお金は「建てる費用」と「持ち続ける費用」の2階建て。カタログに載っているのは1階部分だけで、2階部分は誰も教えてくれない。ここを知らずに予算を組むと、10年後・20年後に苦しくなるんだよ。

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階層 中身 いつ払うか
1階:建てる費用 本体工事費・付帯工事費・諸費用・土地代 契約〜引き渡しまで
2階:持ち続ける費用 外壁・屋根・防水・シロアリ・給湯器・水回り/固定資産税・保険 入居後、主に10年・20年・30年目に集中
⚠️ 一番多い失敗
  • 1階部分(建てる費用)に予算をすべて使い切ってしまう
  • 10年目に来る最初のメンテナンス費用を用意していない
  • 結果、必要な修繕を先送りして建物の傷みが加速する

STEP 0

そもそも家は「買う」べきか

家づくりの話は、たいてい「建てる前提」で始まります。でも本当に最初に考えるべきは「買わないという選択肢と比べてどうか」です。

「家賃がもったいない」はよく聞くフレーズですが、これは持ち家を勧める側の常套句でもあります。実際に数字を並べると、答えは「その人の条件次第」としか言えません。

machi
建築士が「買わない選択肢もある」と書くのは変に見えるかもしれないけど、納得して建てた人の家は、住んでからの満足度がまるで違うんだ。だから最初にここを通ってほしい。

STEP 1

建てるのにいくらかかるのか

「建てると決めた」なら、次は総額の把握です。ここで多くの人がつまずくのは、見積書に出てこないお金が想像以上に多いからです。

💡 見落とされやすい費用
  • 付帯工事費:地盤改良、外構、給排水の引き込みなど。建物本体とは別枠
  • 諸費用:登記、住宅ローン手数料、火災保険、印紙税など
  • 入居に伴う出費:カーテン、照明、家具家電、引っ越し

総額のイメージをつかむ

比率は土地の条件や仕様で大きく変わりますが、「建物本体だけでは終わらない」という感覚をつかむために、よく使われる目安を置いておきます。

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区分総額に占める目安中身
本体工事費7〜8割基礎・構造・内外装・住宅設備
付帯工事費1.5〜2割地盤改良、外構、給排水の引き込み、解体
諸費用0.5〜1割登記、ローン手数料、火災保険、印紙税、儀式

本体工事費だけを見て予算を組むと、2〜3割ぶん足りなくなります。土地から購入する場合は、これに土地代が乗ります。あくまで目安なので、実際の金額はSTEP 2で依頼先を絞ってから見積もりで確認してください。

契約から着工までにかかるお金

諸費用のなかでも金額が読みにくいのが、火災保険地鎮祭・上棟式です。どちらも「入るもの・やるもの」と流されがちですが、選び方や判断で金額が変わります。


STEP 2

どこに頼むかを決める

依頼先で、価格も品質も打ち合わせの進み方も大きく変わります。まずはハウスメーカー・工務店・設計事務所という3つの選択肢の違いを理解してください。

そのうえで、大手ハウスメーカーを検討するなら坪単価・耐震性・断熱性能・保証を横並びで比較するのが近道です。当ブログでは主要19社を3回に分けて比較しました。


STEP 3

いくら、どう借りるか

依頼先が決まったら、資金計画です。建築費と同じくらい、借り方で総支払額は変わります。ところが打ち合わせは間取りや仕様の話が中心になりがちで、ローンは「あとで銀行に相談すればいい」と後回しにされます。

いま新規の住宅ローンは、変動金利を選ぶ人が大半です。金利が低いあいだは有利ですが、2024年以降は日銀の利上げが続いています。借りたあとに条件が変わる前提で組んでおく必要があります。

⚠️ 借入額は「借りられる額」で決めない

銀行が貸してくれる上限と、無理なく返せる額は別物です。審査に通るからといってその額を借りると、教育費のピークと返済が重なる時期に苦しくなります。

さらに、STEP 4で書くメンテナンス費用の積立が、返済とは別に必要です。返済額を決めるときは、そこまで含めて考えてください。


STEP 4

建てた「後」にかかるお金

mochi
ここが最初に言ってた「2階部分」だよね。実際、どれくらいかかるものなの?
machi
項目ごとに周期が決まっていて、10年目・20年目・30年目に費用が集中するのが戸建ての特徴だよ。たとえば外壁のコーキング打ち替えは10〜15年周期で15〜40万円、外壁塗装は60〜120万円が目安。これが一度に来る。
📝 メンテナンス費用の考え方
  • 費用は「毎年少しずつ」ではなく「節目にドカンと」来る
  • だから毎月いくら積み立てておくかを最初に決めるのが正解
  • 素材の選び方で30年間の総額は大きく変わる。初期費用が安い=トータルで安い、ではない

STEP 5

資産価値を落とさない家にする

家は住むためのものですが、同時に資産でもあります。将来売る予定がなくても、資産価値が保たれる家は、住宅ローンの借り換えや万一のときの選択肢を残してくれます。

そして資産価値と同じくらい大事なのが間取りです。間取りの失敗は、お金では取り返しがつきません。


いつ、何を決めるのか

家づくりは決めることが多く、順番を間違えると戻れなくなります。どの段階で何が確定するのかを並べておきます。ご自身がいまどこにいるか、確認してみてください。

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段階ここで決まることやり直せるか
情報収集予算の上限、依頼先の候補自由に戻れる
依頼先の決定工法、標準仕様、性能の上限ここが分かれ道
資金計画・事前審査借入額、返済期間、金利タイプ契約前なら見直せる
間取りの打ち合わせ動線、収納、窓の配置着工までなら戻れる
仕様の決定断熱、サッシ、設備のグレード変更に費用が発生
工事請負契約金額の確定実質戻れない
着工〜引き渡し施工品質戻れない
⚠️ いちばん重いのは「依頼先の決定」

工法も、標準仕様も、性能の上限も、依頼先を決めた時点でほぼ決まります。そのあとの打ち合わせで選べるのは、その会社が用意している範囲の中だけです。

間取りは着工まで直せますが、依頼先は事実上やり直しがききません。迷っている段階なら、STEP 2に時間をかける価値があります。


まとめ:この順番で考えれば迷わない

📝 家づくりのお金・5つのステップ
  • STEP 0:買うか借りるかを、感情ではなく数字で比較する
  • STEP 1:本体工事費だけでなく、付帯工事費・諸費用まで含めて総額を把握する
  • STEP 2:ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いを理解してから依頼先を選ぶ
  • STEP 3:10年・20年・30年目に来るメンテナンス費用を、最初から積み立てておく
  • STEP 4:資産価値と間取りは、契約前にしか手を打てない
machi
家づくりは、情報量で負けると必ず損をする世界です。このページをブックマークして、打ち合わせが進むたびに該当のステップを読み返してもらえたら嬉しいです。

家計と資産形成もセットで考える

家のお金は、家計全体の一部です。住宅費だけを最適化しても、教育費や老後資金とぶつかっては意味がありません。資産形成側のガイドも用意しています。


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それではまた!machiでした🎵