PR

【大手 vs ローコスト】30年のメンテナンス費用はどっちが安い?一級建築士が本音で比較

外壁の仕上げ工事中の住宅の前で、コーキングを打つ職人と記録を取る職人のイラスト 家づくり・住まいのお金

こんちゃー!一級建築士のmachiです🎵

住宅展示場でよく聞く言葉があります。

「初期費用は高いですが、メンテナンス費用が安く済むので、トータルではうちのほうが安いですよ」

これ、半分は本当で、半分は違うと思っています。一級建築士として設計に携わってきた立場から、数字を並べて整理してみます。

この記事でわかること
  • ローコスト住宅と大手ハウスメーカーで、メンテナンスの周期がどう違うのか
  • 30年間の費用がいつ出ていくのか(ここがいちばん違います)
  • ネットで見る「各社のメンテ費用比較」があてにならない理由
  • 長期保証を維持するために必要な有償メンテナンスという条件

結論:ローコストはメンテ費用が高い。ただし仕様で縮められます

先に結論を書きます。

📌 この記事の結論
  • 標準仕様のローコストは、実際にメンテナンス費用が高いです。30年で665〜1,220万円。ここはごまかせません
  • ただしポイントを押さえて仕様を上げれば、大手と遜色ない仕様にできます。そうすると405〜1,020万円。差は200〜260万円です
  • 効くのはコーキング材・外壁材・屋根材のグレード。どれもカタログ品なので、大手でなくても選べます
  • 決定的に違うのは出ていくタイミング。ローコストは10年目から定期的に、大手は前半が静かで後半に集中します
  • もうひとつが業者を選べるかどうか。初期保証が切れたあとも保証を続けるならメーカーの有償メンテが条件になるので、相見積もりが効きません
  • つまり「大手だからメンテが安い」のではなく「大手は高耐久グレードが標準だから安い」。同じグレードを選べば、ローコストでも同じところに着地します

30年でかかる費用は、項目ごとにこうなります

「ローコストだとメンテ費用が高い」——標準仕様のままなら、これは本当です。ただしかかる項目そのものは、どちらで建てても同じです。そして項目を並べ直すと、自分の選択で変わるものと、どうやっても変わらないものが、はっきり分かれます。

💰 戸建てのメンテナンス費用(30年)

405万 〜 1,220万円

積立にすると月1.1〜3.4万円(仕様で変わります)

第1層:どちらで建てても同じ、避けられない費用

設備と内装です。ここは価格帯と関係ありません。給湯器はリンナイやノーリツ、水回りはLIXILやTOTO——ローコストでも大手でも、同じメーカーの同じ製品を使います。交換の時期も、使用頻度と製品寿命で決まるので変わりません。

さらに言うと、30年後に何を入れるかは施主が選べます。新築時のグレードは引き継がれないので、ここで差を気にする意味はほとんどありません。

項目周期の目安30年の回数30年計
シロアリ防除・点検5年〜10年以上(工法による)3〜6回45〜90万円
ベランダ・バルコニー防水10〜15年2回20〜50万円
給湯器(ガス)10〜15年2回40〜60万円
クロス・床の張り替え10〜20年2回60〜160万円
水回り4点(浴室・キッチン・洗面・トイレ)20〜30年1回150〜300万円
給排水管の更新30年前後1回20〜60万円
第1層 小計335〜720万円
📌 シロアリ防除の回数について

1回15万円で計算しています。回数を決めているのは薬剤の銘柄ではなく工法です。

いまは新築の土台に加圧注入材を使うのが標準で、ローコストでも同じです。この場合、5年ごとに全面を再処理する前提にはなりません。30年で3回程度=45万円が標準的な見方です。

ただし加圧注入されているのは土台だけのことがあり、その上の大引き・根太・下地材は無処理という場合があります。点検そのものは必要です。現場散布のバリア工法で5年ごとに処理していく場合は、30年で6回=90万円まで上がります。

給湯器をエコキュートにすると、第1層は+40〜70万円(1回40〜65万円×2回)になります。

第2層:建てるときの選択で変わる費用

外装です。外壁・屋根・コーキング。ここがローコストで本当に高くつく部分で、同時に仕様を上げれば縮められる部分でもあります。

項目周期の目安1回あたり
コーキング(目地)打ち替え10〜15年45〜70万円(足場込み)
外壁塗装10〜15年60〜120万円(足場込み)
屋根塗装(スレート)10〜15年20〜40万円(足場別)
屋根カバー工法・葺き替え25〜30年80〜250万円
💡 足場は、まとめると1回分で済みます

コーキング打ち替え・外壁塗装・屋根塗装(または葺き替え)は、どれも足場が必要です。バラバラの年にやると、そのたびに足場代がかかります。

同じ時期にまとめて実施すれば、足場は1回分で済みます。上の単価を単純に足すと高く出るのは、足場代を重複して数えているからです。

そのうえで、材料のグレード別に30年ぶんを出すとこうなります。

部位標準的なローコスト仕様ポイントを押さえた仕様
外壁窯業系サイディング(一般品)
150〜250万円
高耐久サイディング/ガルバリウム/タイル
30〜180万円
屋根スレート(一般品)
180〜250万円
高耐久スレート/ガルバリウム/瓦
40〜120万円
第2層 小計330〜500万円70〜300万円

差は200〜260万円。つまり——「ローコストはメンテナンス費用が高い」というのは、標準仕様のまま建てた場合は事実です。ここはごまかしようがありません。

ただし、この表の右側は大手でなくても選べます。どれも特定の会社の専用品ではなく、カタログ品です。

30年総額

仕様第1層(共通)第2層(外装)30年総額
標準的なローコスト仕様335〜720万円330〜500万円665〜1,220万円
ポイントを押さえた仕様335〜720万円70〜300万円405〜1,020万円

大手の高耐久仕様は、この表の下の行とほぼ同じところに着地します。大手がメンテに強いと言われるのは、この仕様が標準になっているからです。特別な技術の話ではありません。

逆に言えば、ローコストでもポイントを押さえて仕様を上げれば、大手と遜色ないところまで持っていけます。どこを押さえるかは、次の章に書きます。

項目ごとの詳しい内訳は戸建てのメンテナンス費用シミュレーション(30年)にまとめています。


違いは、建てるときの仕様から始まっています

メンテナンス費用は、住み始めてから決まるものではありません。どの材料を使ったかで、ほぼ決まっています。

部位ローコスト・一般的な仕様大手の高耐久仕様
外壁窯業系サイディング
(10〜15年で塗装)
タイル・ALC・高耐候サイディング
(20〜30年)
屋根スレート
(10〜15年で塗装)
瓦・ガルバリウム鋼板
(20〜30年)
シーリング一般的なシーリング
(10年前後)
高耐久シーリング
(15〜20年)

窯業系サイディングは材料そのものに防水性がありません。表面の塗膜で守っている構造なので、塗膜が切れたら塗り直す必要があります。ここが10〜15年周期の理由です。

一方でタイルは、材料自体が水を吸いません。ただし目地のシーリングは劣化するので、「タイルだからメンテナンス不要」ではありません。ここは営業の場では省略されやすいところです。

machi
「メンテナンスフリー」という言葉が使われることがありますが、厳密にフリーな外壁材はありません。正しくは「メンテナンスの回数が少ない」です。回数が減るぶん、1回あたりは高くなります。

ポイントを押さえれば、仕様は上げられます

上の表は「ローコスト=一般品、大手=高耐久」という整理ですが、いまはローコストでも外装のグレードが上がってきています。そして30年コストを実際に決めているのは、建てた会社ではなく材料のグレードとコーキングの選択です。

同じ材料で、グレードだけで変わる額を並べます。

材料一般品高耐久品差
窯業系サイディング(外壁)約150〜250万円約60〜150万円約90〜100万円
スレート(屋根)約180〜250万円約40〜100万円約140〜150万円

屋根のスレートは、同じスレートでグレードだけで4倍以上開きます。しかもこれらは特定の会社の専用品ではなくカタログ品なので、発注そのものはどこでもできます。

コーキングの効きかたは、もっとはっきり出ます。

タイル外壁の仕様30年トータル
一般的なシーリング方式約100〜200万円
高耐久シーリング・ガスケット方式約30〜100万円

同じタイルです。差はコーキングの方式だけで70〜100万円。モルタルも同じ構造で、施工の質によって「一般的な施工 約180〜280万円」と「しっかりした施工 約50〜180万円」に分かれます。

つまり——ローコストはメンテナンス費用が高い。これは標準仕様のままなら事実です。でもポイントを押さえて仕様を上げれば、大手と遜色ないところまで持っていけます。

逆に、大手で建てても高耐久グレードを選んでいなければ、同じだけかかります。決めているのは会社ではなく、材料とコーキングです。

mochi
えっ、じゃあ「ローコストか大手か」で悩んでたの、あんまり意味ない?
machi
30年のメンテ費用で言えば、ほとんど意味がないんだ。見積書のどこを見るかのほうが、よっぽど金額を動かす。会社を選ぶんじゃなくて、材料とコーキングを選ぶ——そういう話なんだよ。
📌 見積もりで確認する優先順位
  1. コーキング材のグレード——差額が小さく、効果が大きい。どこで建てても交渉の余地があります。ここだけは必ず聞いてください
  2. 外壁材・屋根材のグレード(高耐久品かどうか)——カタログ品なので発注はできます。ただしローコスト系は標準仕様を固定してコストを下げているので、オプション差額が高く設定されていたり、規格住宅だと変更できないことがあります
  3. タイル——初期費用が大きいので、予算との兼ね合いになります。選べるなら30年コストは最安です

「どちらで建てるか」で悩むより、どちらで建てるにしても、この3つを見積書で確認するほうが、30年の金額は動きます。

材料ごとの詳しい内訳は外壁メンテナンス費用と屋根メンテナンス費用にまとめています。グレード別の金額もそれぞれの一覧表に入れてあります。


お金が出ていくタイミングが、まったく違います

先に、建ててから何年目に何が来るかを並べます。同じ30年でも、出ていく形がまったく違います。

築年数ローコスト・一般的な仕様大手・高耐久仕様
5年目〜シロアリ防除
10〜20万円
シロアリ防除
10〜20万円
10〜15年目外壁塗装+屋根塗装+シーリング+足場
90〜180万円
定期点検+シロアリ防除
数十万円
20〜25年目外壁塗装2回目+屋根(塗装かカバー工法)
100〜270万円
定期点検+シロアリ防除+給排水管の洗浄
数十万円
25〜30年目外壁の張り替えや屋根の葺き替え
80〜250万円
外壁塗装・シーリング・防水を一括
200〜300万円台
まとまった出費10年目から、くり返し来る25〜30年目に、一度に来る

太字が「足場を組む工事」です。ローコストはこれが2〜3回、大手は最後に1回。ここが総額以上に効いてきます。

以下、それぞれ詳しく見ていきます。

ローコスト・一般的な仕様の場合

時期主な工事金額
10〜15年目外壁塗装+屋根塗装+シーリング+足場90〜180万円
20〜25年目外壁塗装2回目+屋根(塗装かカバー工法)100〜270万円
25〜30年目外壁の張り替えや屋根の葺き替えが必要になることも80〜250万円

特徴は10年目から定期的に出続けることです。1回あたりは100万円台に収まりますが、回数が多くなります。

大手ハウスメーカーの高耐久仕様の場合

タイルやALC、高耐久シーリングを使った仕様だと、周期が20〜30年に伸びます。そのぶん10年目・20年目にやることが減り、こういう形になります。

時期主な工事金額の傾向
10年目定期点検+シロアリ防除(足場が要る場合は足場代)数十万円
20年目定期点検+シロアリ防除+給排水管の洗浄など数十万円
25〜30年目外壁塗装・シーリング打ち替え・防水を一括で200〜300万円台

前半が非常に軽い代わりに、25〜30年目にまとまった金額が一度に来ます。この形が、ローコストとの最大の違いです。

mochi
前半が安いのはうれしいけど、25〜30年目に200万円以上が一度に来るのは、けっこう怖いかも……。
machi
しかもその時期はちょうどローンが終わる頃で、定年も近い。収入が下がるタイミングと重なるんだよね。前半が静かなぶん、積み立てを忘れやすいのがいちばんの落とし穴だと思っています。
machi
ちなみに、ネットでよく見る「A社は30年で○○万円」という各社比較表は、メーカーが公式に出している数字ではありません。ほとんどが第三者の試算で、同じメーカーでも情報源によって3倍以上ばらつきます。建物本体だけの数字と、設備の交換まで含めた数字が混ざっているからです。横並びの表は、参考程度にとどめたほうがいいと思っています。

いちばん見落とされる「保証を維持する条件」

大手の強みとして「初期30年保証」「最長60年保証」が挙げられます。ここは正確に読み分けておきたいところです。

📌 長期保証は2段構えになっています
  • 初期保証の期間内:定期点検を受け、会社が必要と判断した補修を行うことが条件。この補修工事は無償としている会社が多いです
  • その先の延長:ここからは有償の点検とメンテナンス工事を受けることが条件になるのが一般的です

つまり初期保証が切れる時期が、保証のうえでも費用のうえでも大きな節目になっています。ここで有償メンテを受ければ保証が続き、受けなければそこで終わる。先ほどの200〜300万円台は、この節目の金額です。

もちろん「払わない」という選択もできます。ただしその場合、以降の不具合は全額自己負担になります。実質的には、払う前提で計画しておくお金だと考えたほうがいいと思っています。

条件も金額も会社によって違うので、ここは検討している会社に直接確認するしかありません。次のリストが、そのままチェック項目になります。

machi
ここが本音の部分です。保証年数そのものより、保証を続けるための条件と、そのときの有償メンテがいくらか。僕が契約前に必ず確認するのはこちらです。「最長60年保証」はいまや各社が使っている言葉なので、年数だけでは差がわかりません。
📌 契約前に聞いておきたいこと
  • 保証を延長するために必要な工事の内容と時期
  • そのときの概算金額(書面でもらえるかどうか)
  • 他社で施工した場合、保証がどう扱われるか(会社によって違います)
  • 設備(給湯器・水回り)は保証や有償メンテに含まれるのか

どちらを選ぶかは、この3つで決まります

① その家に何年住むか

30年前後で住み替える、あるいは子どもの独立後に移ることを考えているなら、後半にコストが集中する仕様のメリットは薄れます。逆に一生住むつもりなら、回数が少ない仕様のほうが手間もお金も読みやすくなります。

② 相見積もりを取る気があるか

ローコスト側は、塗装のたびに地元の業者から相見積もりを取れます。ここで2〜3割変わることは普通にあります。一方でメーカー指定の工事には、その余地がほとんどありません。

自分で業者を探して比べるのが苦にならないなら、ローコスト側は工夫の余地が大きい。逆に「そういうやり取りが面倒」なら、多少高くても全部お任せできるほうが結果的にラクだと思います。

③ 初期費用に回せるお金があるか

高耐久仕様は、当然ながら建てるときの金額が上がります。初期費用を抑えて、浮いた分を積み立てに回すという考え方も成立します。どちらが正解ということはなく、家計の形に合うほうを選ぶ話だと思っています。

🧮 「初期費用の差」と「30年の維持費の差」を足すといくら?

ローコストで浮いた初期費用が、30年の維持費で消えるのかどうか。ここは坪単価と延べ床面積が決まらないと答えが出ません。
一級建築士が作った「住宅建築 総資金計画表ツール」で、ハウスメーカーの坪単価とローコストの坪単価をそれぞれ入れて総額を出してください。その差額と、この記事の維持費の差額を並べれば、30年後にどちらが安いかが見えます。登録不要・無料です。

総資金計画表ツールで差額を出す →


よくある質問|ローコスト住宅のメンテナンスで不安なこと

ローコスト住宅がダメな理由は何ですか?

ダメではありません。ただし標準仕様のまま建てると、メンテナンス費用は実際に高くつきます。30年で665〜1,220万円。ここは事実なので、ごまかしません。

対処は2つあります。

ひとつは建てるときに仕様を上げること。コーキング材・外壁材・屋根材のグレードを押さえれば405〜1,020万円まで下がり、大手と遜色なくなります。もうひとつは出ていくタイミングに合わせて積み立てておくこと。ローコスト・一般仕様は10年目から、まとまった出費がくり返し来ます。大手の高耐久仕様は25〜30年目に、一度に来ます。

どちらがダメという話ではなく、その出費に対応できる家計かどうかです。10年ごとに100万円台を出せる家計なら、ローコストで浮いた初期費用を投資に回したほうが合理的なこともあります。逆に、住宅ローンで手一杯で10年後に貯金がない予定なら、ローコストは危険です。危ないのは建物ではなく、資金計画のほうです。

ローコスト住宅は何年もちますか?

「もつ」の中身を分けて考えてください。

構造(基礎・柱・梁)は、価格帯で大きな差はつきません。耐震基準は建築基準法で同じものが適用されますし、構造計算を通して建てた家は、ローコストでも大手でも構造的に成立しています。ここは安心していい部分です。

差が出るのは外装と防水です。外壁・屋根・シーリング・ベランダ防水。ここが切れたまま10年放置されると、雨水が構造材まで回って、本当に寿命が縮みます。

つまり家の寿命を決めるのは、建てた会社ではなくメンテの有無です。メンテをすれば50年以上もちますし、放置すれば大手で建てた家でも傷みます。「ローコストだから30年で寿命」という話ではありません。

mochi
じゃあ、ちゃんとメンテすれば心配しなくていいってこと?
machi
そういうこと。メンテできる計画になっているかどうかが本題なんだ。だから家を建てるときに見るべきなのは建物の値段じゃなくて、「10年後に100万円、20年後に200万円を出せる計画になってるか」なんだよ。

20年後も住み続けられますか?

住めます。ただし上の表のとおり、20〜25年目に100〜270万円(外壁塗装2回目+屋根の塗装かカバー工法)が必要になります。

これを用意できていれば、何の問題もありません。用意できていないと「住めるけれど、直せない」という状態になります。これがいちばん苦しいパターンで、雨漏りしてから慌てて借入れを探すことになります。

対策はシンプルで、住宅ローンの返済とは別に修繕積立をしておくことです。マンションは強制的に積み立てさせられますが、戸建ては自分でやるしかありません。

築10年目のメンテナンス費用はいくらですか?

ローコスト・一般的な仕様だと、外壁塗装+屋根塗装+シーリング+足場で90〜180万円。これにシロアリ防除10〜20万円が加わります。

大手の高耐久仕様なら、10年目は定期点検+シロアリ防除で数十万円。最初の分岐点が、この築10年目です。内訳は外壁メンテナンス費用と屋根メンテナンス費用にそれぞれまとめています。

ネットで見る金額が150万円から800万円までバラバラなのはなぜ?

何を数えているかが違うからです。ここを揃えずに数字だけ比べても意味がありません。

  • 外装だけ(外壁・屋根・シーリング・ベランダ防水)を数えているのか
  • 設備(給湯器・水回り4点・給排水管)まで入れているのか
  • 内装(クロス・床の張り替え)まで入れているのか
  • 足場代が各工事に含まれているのか、別途なのか

この記事の数字で言うと、外装だけ数えれば70〜500万円(仕様による)。設備・内装まで入れると405〜1,220万円です。水回り4点の交換だけで150〜300万円かかるので、入れるか入れないかで総額は倍以上変わります。同じ家の話をしているのに、見える金額がまったく違うのはこれが理由です。

他で金額を見たときは、まず「水回りの交換は入っていますか」と確認してください。それだけで、比べられる数字かどうかが分かります。

まとめ

📌 この記事のポイント
  • 標準仕様のローコストは、メンテナンス費用が実際に高い。30年で665〜1,220万円
  • ただしポイントを押さえて仕様を上げれば405〜1,020万円。大手と遜色ないところまで持っていける
  • 効くのはコーキング材・外壁材・屋根材のグレード。どれもカタログ品なので、大手でなくても選べる
  • 標準仕様のローコストは10年目から定期的に、高耐久仕様は前半が静かで後半に集中する
  • 見るべきは保証年数ではなく、保証を続ける条件とそのときの金額
machi
どちらが得かは、その家に何年住むかで変わります。展示場で「トータルでは安い」と言われたら、「何年で計算していますか」「設備は含まれていますか」と聞いてみてください。ここで具体的な数字が出てくる会社は、信頼できると思います。

※金額は2026年8月時点の一般的な相場をもとにした目安で、特定の会社の数字ではありません。建物の大きさ・仕様・地域・時期によって変動しますので、実際の判断は必ず契約前に書面で確認してください。

🏠 間取り・見積・仕様のセカンドオピニオン(machi/一級建築士)

「この間取りで本当にいいのか」「この見積もり、妥当なの?」「標準仕様のままで大丈夫か」「このメーカーで決めていいのか」——
契約前の判断を、一級建築士・一級建築施工管理技士・宅地建物取引士の3つの視点で確認します。

設計だけでなく積算(見積)と監理(現場)も22年やってきました。間取りの良し悪しだけでなく、「その仕様でいくらかかるか」「10年後20年後に何が必要になるか」まで同じ目線で見られます。

👉 Coconalaでmachiに相談する

📚 このテーマの全体像はこちら

家づくりのお金は「建てる費用」と「持ち続ける費用」の2階建てです。買うかどうかの判断から、建築費の全項目、依頼先の選び方、30年後のメンテナンス費用まで、関連記事14本を順番に整理した総合ガイドを用意しています。

👉 家づくりのお金 完全ガイドを読む